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昨日からはじまったどこまで乗っても1000円の高速料金。
ニュースによるとそんなに混んでいないとか。でも日曜は混雑が予想されていた。
天気もいいし、話の種に出かけてみようということになった。
根をつめる仕事が続いていたので、帰りには温泉にもつかって来るつもりでその用意もした。

さて、どこに行くか。できたら遠くまで乗る方が得なような気もするが、ニケが寂しがる。
いつもの時間には帰ってこられるように、琵琶湖あたりと見当をつけて地図を見る。
この間朝日新聞社から送ってきた日本の里百選記念の地図帳である。
それによると、湖西に熊川という宿場があるらしい。一度行ってみたかった温泉も近い。
相方に聞くと、同じ方面を考えていたとの返事。よく気が合うものです。

ETCカードを入れて出発。昨日からまた寒くなり、とてもオープンでは走れない。
どうせ料金が同じなら軽のコペンでなく、普通車の147で行こうということになった。
いつもより混んでいるのは下り線。他県のナンバーが次々走ってくる。
観光地から出発して、あまり人の行かない山里へ。これなら渋滞知らず、でしょ。
新名神から北陸道に乗り換えるところで、ナビのいうことを聞いていたら下道に出てしまった。
もう一度、栗東に戻って乗り直し。1000円で行けるはずだったのに。

気を取り直して走っていたら、ガソリンが残り少なくなってきたので、木之本で下りた。
余呉湖を回って湖西に出るとなると、昼は前に行った「水の駅」で、鮒ずし茶漬けだ。
一度目に比べると、味に見当がつくのでインパクトは弱くなる。でも、美味。
冷凍された鮒ずしも家用のお土産に買って車に戻った。

後はどこかでガソリンを入れてと、スタンドを探すのだが、どこも休業中。
そのうち、だんだん道が細くなり山道に入ってしまった。スタンドどころか人家もない。
朽木の看板が出て来たが、ここで山道に入っていったらガス欠の心配が…。
熊川宿まで行ったが、やはりスタンドはない。その代わり釣り餌屋は何軒も開いている。
相方に店で聞いてきてもらった。少し行くとあるが、開いていたら、との返事。
開いていました。よかった。朽木温泉への道も聞いて、いざ出発。

鯖街道は若狭の海でとれた鯖を運んだところから、その名がついた。
昔の名残をとどめる町が好きで、若い頃からよく訪ね歩いた。
熊川宿は、今まで知らなかったくらいだから、観光客の数もしれている。
さあ歩こうと誘ったら、相方は「わたしはここで待ってるから、あなただけ行ってきて。」
どうやらおろしたばかりの新しい靴が痛いらしい。
昔京都の町を連れ歩いて靴擦れを作った前科がある。一人で行くことにした。

ところどころに古い家が残る。ほとんどの家が、まだ使われているところがいい。
小さな宿場だが、通りには清流が流れ、民家の低い軒の向こうに空が広がっている。
清々した気分になってくる。鈎の手状に折れた通りを上の町から下の町までぶらぶら歩いた。
山の上に小さな神社があった。農民の年貢減免を訴え出て殺された庄屋を祀るものだった。
当時二十八歳という。昔の人はどうしてそんなことができたのだろう。
ひるがえって、今は、というのも愚痴か。

道の駅で待っていた相方を乗せて、朽木温泉へ。朽木の宿もロケーションが素晴らしかった。
温泉は小高い丘というか山の上にあった。
雪の残る山襞を眺めながら車を走らせている気分はいいものだ。
「てんくうの湯」という名前の由来は、露天に入ると分かった。まるで空に浮かんでいるよう。
湯舟の中に立って下界を見ると遠く比良の山々の下に町や野原が広がっている。
男湯と女湯の間のしきりに大きな天狗の鼻が突き出ている。「天空」の湯ならぬ天狗の湯。
泉質はアルカリ単純泉。少しすべすべ感がある。浴槽は小さめだが、サウナも源泉もある。
もう少し近ければ、また来たいところだ。

最後の料金所で「割引1000円」の標示を見て、本当なんだ!と思ってしまった。
ただ、後ろにつかれても追い越し車線をゆっくり走る車や、不審な動きをする車が目につく。
安くなれば、ふだんは使わなかったドライバーが増えるのは当たり前。
この日も事故が多かった。早く慣れてもらいたいものだ、とあらためて思った。
(アルバムに写真があります。)
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by abraxasm | 2009-03-29 22:22 | 日記

阿下喜温泉

員弁の方に梅が見頃な梅林公園があることを教えてくれたのは、コペン仲間だった。
一仕事終えて、少しのんびりできる三連休。彼岸の墓参りもすませた中日。
昨日とはうって変わっての上天気となった。
すでにどこまで乗っても千円になった区間もあると聞くが、ここらはどうだかよく知らない。
早朝割引に間に合うように九時前に家を出た。

四日市で高速を下りると、後は田舎道をひた走る。もちろん、オープンである。
スギ花粉のピークは過ぎたが、ヒノキが待っている。鳥打ち帽とサングラスは欠かせない。
風もそれほどなく、オープンには絶好の日和。
いつもは晴れてても閉めている他のオープン仕様の車も幌をたたんでいるのが多かった。

目指す梅林公園は丘の上にあった。シーズン中は入園料が一人五百円いる。
駐車料代わりだと思うことにした。駐車場は広く、どこでも停め放題である。
上から見下ろすと、一面が梅の花盛り、紅梅白梅に混じって黄色く見えるのはサンシュユ。
稗つき節で歌われる例の花だ。

ひと渡り見て回ったらすることがない。
弁当持ちできて、一日のんびりするにはいいところかもしれない。
人間がまだできていないので、きれいな花を見てただ座っていることができない。
早々と退散して、近くにある日帰り温泉を訪ねることにした。

阿下喜温泉は、目と鼻の先にある病院の建設中、地面を掘ったら出てきたという。
アルカリ単純泉である。料金が一人400円というのがうれしい。
もちろん施設はまだ新しく、サウナ、露天風呂も完備している。
泉質は、サラサラすべすべというのではない。どちらかと言えばキシキシした感じか。

食堂には風呂上がりのビールを楽しむ人もいて、
「明日は雨で農作業もできんしのう。」などという話し声が聞こえてくる。
どうやら近所の人の癒しの場となっている模様だ。なにしろ低料金だから。
銭湯並みの料金は、たまたま出て来た湯だからだろうか。

湯冷めの心配もせず、帰りもオープン走行。
あまりの気持ちよさに、風で飛ばされないように帽子を押さえながら眠ってしまった。
事故渋滞の表示が出たので、玉城インターで下り、図書館によって本を受けとり、帰宅。
充実した一日であった。(アルバムに「梅林公園」の写真があります。)
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by abraxasm | 2009-03-21 18:53 | 日帰り温泉

ジョッキー・ゴーグル

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今日はMCCの定例オフ会。明和○○○○の駐車場までコペンで走った。けっこう寒くてFirefoxのウィンドストッパーの上下にマフラーを巻いて、帽子は同じくFirefoxの鳥打ち帽。それに、この前京都競馬場の売店で買ってきたジョッキー・ゴーグルを着用。このゴーグル、JRAの騎手が使っている本物で、Maid in USA。KROOP'S社製。スモークが入っていて、眼鏡の上からかけると眼鏡が見えなくなるというすぐれものです。

今日はめずらしく集合時間に遅れなかったのに、待ち合わせ場所にはほとんどのメンバーが集合していました。いつものようにまったりと話し込んでいると、見馴れぬシャンパンゴールドのコペンが駐車場に。こちらに来るのかと思ったら、駐車場を素通り。どうもあやしい。ひょっとしたら、仲間に入りたかったのに恐れをなしたか?

そこで、みんなの視線がこちらに集まった。ニケパパのせいかも?そういえば、黒の鳥打ち帽にジョッキー・ゴーグル。そのうえ口の周りにはマフラーまで巻いていた。何を隠そう。花粉症である。顔にぴったりフィットして花粉を寄せつけないジョッキー・ゴーグルは花粉症対策には打って付けのグッズなのだ。

とはいえ、顔をまったく隠していることにちがいはない。初めての人が、恐がるのも無理はないなあ、と思っていると、同じ車がもう一度来るではないか。手を振りましたとも。顔は見えないかもしれないけど満面の笑顔で。そしたら、なんとずらりと並んだコペンの隣に車がとまりました。

下りてきたのは、若い男女のペアとトイ・プードル。しっぽを振って可愛いのなんの。さっそくご挨拶。犬の名前はトム君、男の子です。なでても嫌がらないとても人なつっこいいい子です。ネットで見て来てみたのだとか。初めのあれは、なんだったのか、というのがその後のメンバーの話題になったのは言うまでもありません。

ひとしきり話した後は、いつものレストランで昼食。その後、新しくできたベーグルのお店と、シュークリームのお店をはしごして解散。また、仲間がふえて、有意義な一日でした。
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by abraxasm | 2009-03-15 23:41 | 日記

ダブリナーズ

買ってきました。『ダブリナーズ』。近くの書店で平積みになってました。さすが新刊。
以前は『ダブリンの人々』とか、『ダブリン市民』とかの題名に訳されてたものですが。
ここは、『ダブリナーズ』で正解。というわけは…。

村上春樹の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』もそうだけど、何年か前から映画でも原題をそのままカタカナ読みにしたのが流行している。でも「キャッチャー・イン・ザ・ライ」って何?と思うのは私だけ?『ライ麦畑のキャッチャー』というのもビミョウ。『ライ麦畑でつかまえて』という邦題もイマイチ。そこで、『グレート・ギャツビー』も『ロング・グッドバイ』もそれでいけたのだから、そのままカタカナにしちゃえ、というのが村上琉なのだろう。それで通じるから怖い。

『ダブリナーズ』は、ちょっとちがう。「ニューヨーカー」とか「ロンドナー」というのと同じで、みんなが知っている都会に住む人の意で、そのまま固有名詞。それなら、アイルランド人としては「ダブリナー」だろう。ジョイスの心意気みたいなものが伝わってくるから、ここは『ダブリナーズ』でいく。その意気やよし。

で、新訳だが、柳瀬尚紀と聞いて想像していたほどの新味はなし。意外に普通。もともとオペラ歌手を目指してたジョイスのことだから音楽関係の元ネタを生かしたところはさすがによく調べているなあ、と感心したけど。

『フィネガンズ・ウェイク』訳者のなごりを感じさせるのはルビくらいか。大江にエールを送られて気をよくしたのか、ルビの活用は相変わらず堂に入ったもの。もっとも、それが読者にどこまで分かってもらえるかは疑問。まあ、ジョイスを読んでみようかと思う読者なら、解説は読むだろうから、そこで新訳の苦労話は分かってもらえるだろう。もともと、ジョイスには言葉遊びの傾向が強い。謎を解く喜びが増した分だけ、新訳の値打ちがあがったというところ。

各章の扉に写真図版が載っている。これがいい。ジョイスの運転するヴィンテージ・カーや当時のポスター、スティーヴン・ディーダラスの署名入りの「エヴリン」の原稿といった趣向が原書の雰囲気を濃厚に伝えてくれる。ジョイスファンにはうれしい心遣いである。まだ、「エヴリン」までしか目を通していない。とりあえず今夜はここまで。
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by abraxasm | 2009-03-12 23:04 | 書評

ジョイス好きな猫

ジョイスの「ダブリン市民」が、柳瀬尚紀の新訳で、その名も新しく『ダブリナーズ』という名前で文庫化された。これはさっそく買って読んでみなくては、と新聞のサンヤツ広告をハサミで切り取り、居間のピアノの上に置いた。近くの壁に車のキイを掛けるキイボックスがあって、ここだと忘れないので、大事な物の一時置き場になっている。

ところが、仕事が終わって帰宅してみると、ぐちゃぐちゃになって居間の丸テーブルの上に置かれていた。どうやら、ニケが遊んで噛んだらしい。ちぎれた部分まで乗っているのは、家人が拾って乗せたのだろう。まだ、本屋に行く暇がないので、皺をのばしてもう一度同じ場所に置いておいた。こんどは、間を置かず、もっとくちゃくちゃに噛みしだかれていた。

どうやら、よほど気に入ったらしい。いままで何度もサンヤツ広告を置いたことがあるのに、その時は無事だった。ジョイスがニケのお気に入りとは知らなかった。それとも早く買いにいけという何かのお告げなのか。とにかく、今度町に出たら本屋に立ち寄って何を置いても探してみようと思ったことであった。
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by abraxasm | 2009-03-07 09:31 | 日記

覚え書き


by abraxasm