<   2007年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

菜の花畑

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新聞に隣町にある農園の菜の花畑が見頃、と出ていたので、さっそく出かけてみた。
遅い昼食をとろうと、農園にほど近いイタリア料理店を目指したのだったが…。
なんとしたことか、どこまで行ってものろのろ運転の列が続くばかり。
店に着いたときは午後三時を回っていた。
ランチタイムの制限がなかったのが不幸中の幸い。
茄子とベーコンにトマトソースのパスタ、ピッツァ・マルゲリータという定番を注文した。
ペペロンチーノを利かしたトマトソースは絶妙で、たまにはちがったパスタも食べたいのだが、いつもこれになってしまう。そういうと、小粋なギャルソンが、
「皆さん、そうおっしゃいますね」と、相づちをうつのだった。

公園のように整備された農園は、鴨の遊ぶ池や蜜蜂を放す花畑が点在し、かなり広い。
目指す菜の花畑は池を回った向こう側にあった。
すでに日は山の端に傾き、「菜の花畑に入り日薄れ」という歌の文句そのままの光景。
しかし、乏しい光量で、菜の花の黄色が今ひとつ美しく出ない。
とにかく撮影して、後は園内を散歩した。池をめぐる回遊路に三脚を構えた先輩がいた。
落日を映す鴨池の撮影らしい。邪魔をしないように離れたところで、こちらも一枚撮った。
暗い中、オートで撮ったから、カメラの方が自動的にISO400に指定していた。
画像を再生してみると、肌理の粗い画像になっていた。
おまけに、圧縮をかけたのでせっかくの菜の花がつぶれたようになってしまった。
カメラの機能を撮影者が使い切れていない。
少しずつ慣れていくよりないのだろう。
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by abraxasm | 2007-01-28 09:43 | 日記

荒野の決闘

e0110713_1742354.jpg画面のずっと遠く、一点透視図法の消失点にあるのがモニュメンタル・バレーの奇岩だ。空はあくまでも広く、シルバーライニングを施されたちぎれ雲が浮かんでいる。寂寥感が胸に浸みる。
何度も見てきたはずだが、デジタル映像技術の進化か、こんなに美しい風景だったとは気づかなかった。画面のコントラストは、ハイキー気味で、その乾いた印象が荒野にぽつんと取り残されたようなトゥームストーン(墓石)という名の町に似つかわしい。
西部劇の古典的名作という触れ込みと邦題の影響で、決闘を主題とした典型的西部劇と思い込んでいたが、あらためて見てみると印象がちがう。
画面の上では復讐劇にありがちな怒りや怨みなどというギラギラした激情とはうらはらな平和な日常風景が描かれている。弟を殺された兄たちがよく飲み食いするシーンはどうだ。長兄のワイアットときた日にはポーカーに夢中である。
ドク・ホリディという気心の知れた友人もでき、日は何事もなく過ぎていく。
そんなところへドクの許嫁クレメンタイン嬢が現れる。ストーリーが動き出すのはここからだ。何と、ワイアットが恋に墜ちる。床屋で髪と髭を整え、おまけにハニー・サックル・ローズ(忍冬)の甘い香りの香水まで。
長身のヘンリー・フォンダの長い脚を効果的に使った、柱に足をかけて椅子を揺らせるシーンや教会建築を祝うダンス会場でのユーモラスなダンスシーンは忘れがたい印象を残す。
牛追い稼業のアープが東部のインテリ医師ホリディの教養に舌を巻くシーン。なんとドクは科白を忘れた旅役者に替わり『ハムレット』の長科白を暗唱してみせるのだ。朗誦の途中で喀血することで、東部の名外科医がなぜ西部でガンマンをやっているのかが分かる仕掛けになっている。理由も知らせずにクレメンタインを追い返すドクは「尼寺へ行け」とオフィーリアを去らせるハムレットに姿をダブらせている。
ワイアットがクレメンタインにキスをしたかしないかが話題になるラスト・シーンだが、ちゃんとしている。試写では握手だけの版だったのが、論争の原因だったようだ。
原題である『愛しのクレメンタイン』の曲が遠ざかるワイアットの馬上の姿にかぶさって見送るクレメンタインとの再会を祝福するように鳴り響いてエンドマーク。
ドクを追いかけるワイアットの馬による追跡シーンの疾走感は、今のカーチェイスなど色を失うような迫力に満ちている。決闘シーンのスピーディーな展開も緊張感が漲っている。悲運なドクと喜劇的なまでに幸福感に酔うワイアットとの対比と、最後までだれることなく物語を進めていく演出のテンポが心地よい。詩情に満ちたキャメラワーク、ウィットに富んだ脚本と、名作と謳われるに相応しい映画である。
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by abraxasm | 2007-01-13 17:24 | 映画評

風の影

e0110713_23311652.jpg「忘れられた本の墓場」で見つけた世界に一冊しか残っていない本にまつわる謎という紹介文にひかれて読み始めたのだが…。
主人公が十歳の少年というので、児童文学かと思って読みはじめると、開幕早々にキスシーンが現れ、その後も性的な仄めかしやら、くすぐりが結構出てくる。今頃の子どもはこれくらいでは驚かないだろうとは思いつつも、違和感が残る。
そこで、ああこれは大人向きのミステリなんだ、と納得したのだったが…。
それにしては、出てくる人物が、あまりにも類型化されていて、悪役は徹底的に悪く描かれ、主人公を助けるワトソン役はどこまでも善人として描かれているのに少し鼻じらむ思いが残った。
呪われた館やら塗り込められた部屋の中に隠された棺やらという、ポオやゴシック・ロマンを思わせる設定には事欠かないのだが、1945年という時代設定にやや無理があるのか、スペイン内戦というあまりにもリアルな背景が邪魔して、雰囲気の中に入り込めない。
ここは、もっと整理して、社会派でいくか幻想小説派でいくかしぼってもらった方が読者としては有り難かった。
『風の影』という本を書いた作家フリアン・カラックスと主人公のダニエルが二重写しになって奇妙に交錯する運命を辿るという設定は面白いのだが、歌舞伎の花川戸助六、実は曽我の吾郎というのと同じで、あまりにも御都合主義的な人物相互の関係がスペイン内戦という深刻な背景と齟齬をきたしている。
世界中でベストセラーになっているというのだから、それなりに面白いにはちがいないのだろうが、オペラ座の怪人風の登場人物といい、サービス過剰で、せっかくの素材を充分に活かしきれなかったのではないか。
バルセロナの地下にある「忘れられた本の墓場」という迷宮めいたイメージだけはすてがたいものがあるだけに惜しい気がする。『ダヴィンチ・コード』ファンにはお勧めかも知れない。
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by abraxasm | 2007-01-09 23:02 | 書評

引っ越しました。

以前のBLOGがあんまり重く、なかなか開かないのに業を煮やしてました。
そんなこんなで更新が滞ってたら、トラックバックにスパムメールが大量に送られ、
毎日、削除に追われました。
年もあらたまったのを機会に、marginaliaを引っ越すことにしました。
とにかく軽いところを探してここにたどりつきました。
2006年までの分は、当面、以前のところに置いておきます。
2007年からは、こちらに引っ越したいと思います。
蕎麦は出せませんが、これからよろしくお願いします。
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by abraxasm | 2007-01-09 20:13

覚え書き


by abraxasm